特集 保護者向け 親子で考える大学受験 保護者のための大学選びlogo

Vol.04現役大学生の保護者が語る、
受験時期の親子関係、そのヒント②

img残暑お見舞い申し上げます。
保護者のための大学選び編集部です。
あっという間に2学期が始まる9月が来ました。
まだまだ残暑が厳しいですが、お子様のために、
この暑い中も頑張っておられる保護者の皆さま、
本当におつかれさまです!

この夏休みはいかがだったでしょうか?
いつもより子供たちと向き合うことはできましたか?
前回の特集に続いて今回も、子どもと一緒に受験のことを考えるためのヒントととして、
先輩保護者の皆さんの声をご紹介いたします。
ぜひ、本格的な受験時期に向かう準備をこの機会にしていただきたいと願っています。

現役大学生を子どもにもつ保護者の方々から
この時期の子どもとの接し方についてお話をお伺いしました。

<進路相談について> <大学や学部について> <情報収集について>
<オープンキャンパスについて> <受験勉強について> <入試について>まではVol.03に掲載中。
今回は

以上のテーマをご紹介いたします。

 

現役大学生の保護者の方々に取材した、
〜親子の受験に対して〜
※2021年7月 保護者のための大学選び編集部 独自調査
調査対象:関東圏にお住まいの大学生を子どもにもつ保護者55名
調査方法:アンケートシートによる記入式かつ聞き取り方式

経済的な部分について

学費について相談や話し合いをしましたか。
どんな内容か教えてください。
  • 「しました。奨学金制度等」
  • 「学費を理由に志望校を変えるな」
  • 「とくに話し合いなし」
  • 「奨学金(貸与型)について、よく話しました。」
  • 「卒業時に4年間丸々の借金を負わせることについては反対だったので、“〇年生までは負担する。その後は自分で奨学金を受けるように”等、親からの要望を伝え、本人も納得をしたようです。」
  • 「入学金、授業料は全て奨学金を使う事が前提であったし、本人が自身で申請していた。そのリスクについては話したが、本人も承知であったので任せた。」

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検定料割引制度や併願割引制度などを
利用した場合、利用内容を教えてください。
  • 「利用していません。」
  • 「していない。」
  • 「ほとんど利用していません。」

聞き取り調査の中では、ほとんどの方が利用していないようでした。img

奨学金を検討した場合、
検討した内容を教えてください。
  • 「区や国の奨学金の違いについて確認し検討した」
  • 「4年間の授業料分を日本支援機構で奨学金を申請していた」

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奨学金や特待生割引は大学によってもさまざま。お子様の夢の実現のためには、保護者の情報集力と判断力が重要になるはずです。
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健康面や生活面について

子供の健康面や生活面で
気を付けたことを教えてください。
  • 「食事・睡眠等、生活のバランスを常に整えることに重点をおいています。」
  • 「ない」
  • 「受験に合わせて、免疫力の強化、インフルエンザワクチン接種」
  • 「風邪をひかないように、家族で手洗いうがいを徹底し、帰ってきたらすぐお風呂に入るようにした。」
  • 「睡眠について非常に問題点が多いと思いましたが、アドバイスは却下され続け、不規則なアルバイト等もありましたので、本人のペースでした。一面から言えば、親が管理せずとも自分自身でスケジュール管理ができるようになったということです。」
  • 「親としては、健康面の心配をし、食事はバランス良く食べさせるよう、昼はなるべくお弁当を持参させました。」
  • 「バランスの良い食事。空気清浄機を付ける」
  • 「普段通りを心掛けて生活していました。」
  • 「塾や学校の送迎をしたり、栄養バランスの良い食事を規則的に摂取させるよう心がけた。」
  • 「勉強や受験の仕組み、志望校の選択などは全て本人に任せていたので食事等の生活面のみでサポートしていた。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、特に気をつけていた。」

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影からそっと見守る保護者の方が多く見受けられたのは、殺伐としたこの時代にとてもほっとさせられた結果でした。一方、しっかりとした管理をされている保護者の方も少なからず見受けられました。img

大学卒業後について

卒業後の将来について話したことはありますか。
あれば、その内容を教えてください。
  • 「あります。主に就職先やどんな業種が良いのか等」
  • 「これからの未来について知っていることを話し、自分はどうありたいかを一緒に考えた」
  • 「就職希望職種や就活の仕方」
  • 「遺伝子について研究する職業につきたいと言われたので、大学受験をする際にもその大学でどんな研究をしているか調べました。」
  • 「職業選択にあたっては、会社の業種、そして自分が携わる職種などについての他、今後の社会貢献度とは、などを話し合いました。」
  • 「これから社会に出て仕事をするにあたって、その先の自分自身のライフプランなども、希望を語ったりしていました。」
  • 「将来について話したことがある。就活進捗状況について確認」
  • 「特にありません」
  • 「就職か進学かで悩んでいた時期に、親および親族とよく話し合った。」
  • 「子どもが決めた目標があっての大学進学だったので、小売業、飲食以外の進路でなければ、その自主性を尊重するという話しをした。」

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卒業後の将来をしっかり話し合うことで大学進学が具体化され、明確な目標となることで、受験の成功を勝ち取ることができることを、皆さんわかっていらっしゃるようです。img

親と子供の関わり方について

受験期の子供との関わり方で
意識していたことを教えてください。
何校参加されましたか。
  • 「特にないです。あまり干渉しすぎず、本人の自主性に任せていました。」
  • 「スケジュール」
  • 「聞く側にまわること」
  • 「家で勉強していなくても怒らないこと。毎日学校に行き、塾へ行っていたので、あえて勉強していなくても他でやっているのだろうと、何も言わないようにしていた。」
  • 「人生に数度しかない分岐点に立ってみて、希望よりも不安が勝つ時が多いと感じるのですが、それは親にとっても同じ事。」
  • 「“余裕を持って適切なアドバイスが出来る”などは夢のまた夢、適切な言葉は出てこないと感じます。お互いの苛立ちから、
    険悪な雰囲気で話を終えることもよくあったと記憶していますが、最終的に本人が選択した結果が一番良い、と信じていることを伝えたいと思っていました。」
  • 「普段通りです。」
  • 「とくに態度を変えることはなかったように思う。」
  • 「勉強の進捗状況には口を出さないが、不合格だった場合の話をするなどの危機感は与える。受験期後半にはその危機感も話さないで、ただ食事中は勉強以外の話をするよう気をつけていた。」

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保護者の皆さんの気遣いが痛いほど伝わってきます。受験生だけに任せるのではなく、しっかりと支えてあげたいと願う保護者の気持ちが伝わるからこそ、子どもは頑張れるのでしょう。img

子供によくかけた言葉を教えてください。
  • 「馬を水飲み場に連れていくことはできても馬に水を飲ませる事はできない」
  • 「お金を気にして志望校を選ぶな。行きたいところに行きなさい」
  • 「とくに意識していませんでした。」
  • 「いいねぇ」
  • 「夜ご飯何食べる?というコミュニケーション」
  • 「頑張っているね。」

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受験期について

受験期困っていたことがあれば教えてください。
  • 「情報過多、様々な都市伝説」
  • 「ない」
  • 「お天気。交通機関の心配」
  • 「地方から慣れない都会への受験だったので、同行したときに待っている間、時間を潰す場所を見つけるのが大変でした。」
  • 「受験期間が短かったので、それほどの記憶はありませんが、敢えて言うなら、勉強について“苦手を克服してほしい、時間の無駄に見えても基礎の見直しが必要”ということ。ここがなかなか理解してもらえなかった事です。」
  • 「本人は大変でしょうが、親は見守るだけなので特にありません。」

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心配は尽きないはずですが、保護者の立場としては、信頼できる情報をしっかりとキャッチして活用することが、力になれることではないでしょうか。img

受験生をもつ保護者の方へアドバイス

受験生をもつ保護者の方へ
アドバイスをお願いいたします。
  • 「情報処理能力、自身の軸をしっかりと持つこと、情報の分別が出来、かつ自分の子供にとっては何が最適化を考える能力、+適切なコミュニケーション力を養うことだと思います。」
  • 「親の考えを押し付けない方がいいような気がしました」
  • 「指定校推薦をおすすめします 笑」
  • 「勉強に関して口を出すと、空気は最悪です。もし勉強をしていない場合、やっていないことが悪いと本人はすでに分かっています。もどかしい気持ちはあるとは思いますが、勉強をしなさいと言うのはよくないと思います。」
  • 「過ぎてしまえば一時的なことであったと思うのですが、渦中は苦しいものです。親自身も、食事などの自分がするべき事にできるだけ集中し、“子供が望んでいない時には(言いたいことが山のようにあっても)言わない”事が大事だと思います。」
  • 「成るようになるので安心せず子供信じて待てば大丈夫!」
  • 「親は普段通りに見守れば良いのではないでしょうか。」
  • 「子供たちの受験が成功だったのかは今はまだよくわかりませんが、オープンキャンパスも説明会も、特殊な場合を除き、受験生本人が行き、きちんと話を聞いてくる、ということで良いと思っています。親は金銭面、健康面の配慮、相談があった際きちんとアドバイスすることさえしていれば良いのでは?と思います。」
  • 「子供の自主性に任せる。その為には本人が何故大学進学をしたいのかを見つけさせることが重要だと思う。過度な干渉は逆効果なので勉強とは関係のないところでサポートをするのが一番。」

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さて、いかがだったでしょうか。一足先に経験された保護者の方々からの声は、心に響いたのではないでしょうか。ぜひご参考にしていただき、お子様の受験のサポートに役立たせていただきたいと願っています。img

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