特集 保護者向け 親子で考える大学受験 保護者のための大学選びlogo

Vol.03現役大学生の保護者が語る、
受験時期の親子関係、そのヒント①

img暑中お見舞申し上げます。
保護者のための大学選び編集部です。
お子様のために、この暑い毎日も
頑張っておられる保護者の皆さま、
本当におつかれさまです!

夏休みで、いつもより長い時間子供たちと顔あわせることが多くなるこの季節。
ちょっとしたことで、ついつい子どもとヒートアップしがちな時期でもありますが、
皆さんはそんなことありませんよね?!
そうならないためにも、そろそろ本格的に受験のことを保護者側でも考えてみるにはいい機会です!
一度しっかり考えることで、もやもやしていた気持ちも整理され、
子どもたちを支えるための準備が整う大切な夏になることでしょう。

でも、実際考えて整理してみるといっても、
どうしたらいいかなかなか思いつかない方も多いのではないでしょうか。

「ほかの人たちはどうしているんだろう」 「どんなことを伝えればいいんだろう」
「どこから話せばいいんだろう」
など、いざ、子どもと話してみようと思っても
どこから話せばいいか自信がない、なんて不安もありますよね。
そこで、現役大学生を子どもにもつ保護者の方々から
この時期の子どもとの接し方についてお話をお伺いました。

<経済的な部分について> <健康面や生活面について> <大学卒業後について>
<親と子供の関わり方について> <受験期について> <受験生をもつ保護者の方へアドバイス>
以上のテーマを2回に渡りご紹介いたします。

ぜひご覧いただき、受験時期の親子関係のヒントとしていただければ幸いです。

現役大学生の保護者の方々に取材した、
〜親子の受験に対して〜
※2021年7月 保護者のための大学選び編集部 独自調査
調査対象:関東圏にお住まいの大学生を子どもにもつ保護者55名
調査方法:アンケートシートによる記入式かつ聞き取り方式

進路相談について

大学受験について
初めて子供と話をしたのはいつですか。
  • 「小学生から大学まで受験と勉強が続くという話を小学生の時にした。」
  • 「中・高・大までの一貫校に入学させたため、一番話したのは小学校6年生の時。また大学の進路を決定する高校2年の後半にも、エスカレーター式にそのまま上がるか、他大学を受験するか話し合いました。」
  • 「中学3年生のとき」
  • 「高校生になってすぐ。」
  • 「高校1年生の頃」
  • 「文系。理系の進路選択の頃」
  • 「高校2年の時」
  • 「高3の春から」

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多かったのは、小学生高学年と高校1年生そして高校3年の春という回答でした。早い段階で、希望の大学を見据えるご家庭も多い一方、高校生の時点で現実的な目標を設定するご家庭も多く見受けられました。いずれにせよ保護者の皆さんは、子どもの大学進学にしっかりと関わっているようです。img

進路について子どもから相談されたことはありますか。
相談された方は内容を教えてください。
  • 「いいえ」
  • 「どんな大学、どんな学部を目指したらいいか。」
  • 「中学3年生の時は高校受験をするにあたって、指定校推薦が多い私立高校へ進学をするか、公立高校へ進学をするか。」
  • 「共通テスト終了後、自己採点の結果予想よりも大幅に点数が取れ、第一志望の国立大学よりもよりレベルの高い大学を受験すると言われた。」
  • 「最初、進学ではなく、公務員試験を受けようかとの事でしたが、友達との会話から思いついた軽い気持ちだったようで、話し合う中で、進学に変更となりました。」
  • 「学部について相談された」
  • 「本人の希望を聞いて、希望を叶える為に今から何をするかを話し合いました。」
  • 「進路選択について」
  • 「基本的にはされない。ある程度子どもの気持ちが決まったあとに、メリットデメリットを教えてあげる。そのときには、客観的な意見を言うことを心がけていた。」

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「知らないふりをするのもおかしいけど、言い過ぎることもしたくない」。そんな気持ちが感じられた回答が多いようでしたが、子どもからアドバイスを求められときには、応えてあげられるよう準備をしておきたいものですね。img

進路に関する話題や問題で、
よく出てきたテーマは何でしたか。
  • 「何がしたいのか、仕事をする上で何を大切にして働きたいのか」
  • 「将来のために、今学ぶべきことは何なのか」
  • 「自分は何を目指しているのか、何が好きか」
  • 「自宅から通える大学かどうか」
  • 「行きたい大学や学科の試験内容や日程について。学部入試日程だと大学同士で被っている日程があり、受かりにくい全学部で受験する必要があった。」
  • 「まだ社会に出ることへの想像が親子ともに想像できていませんでしたが、友人の何人かは明確な目標(職業など)があることを知り、親子共々焦った覚えがあります。かと言って、すぐに目標が見つかる訳もなく、大学で視野を広げる時間が必要ということになりました。」
  • 「本音では、自分のしたい・やりたい勉強をさらに深める場が大学と思っていましたが、今の時代においては“こうあらねばならない”的な発想を押し付けなくていいと実感しました。」
  • 「金銭面について」
  • 「成績」
  • 「仕事の安定性と給与の重要性について話す。特に小売業と飲食はやめるように話した。」

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さまざまなテーマがありますが、家族で話し合うことが重要、と皆さん考えられているようです。img

大学や学部について

最近の大学や学部の情報について
知っていることはありましたか。
  • 「ありません」
  • 「特にありませんでした」
  • 「ない」
  • 「大学情報が掲載されている何種類かの本は読みました。」
  • 「すでに兄弟を通わせている親御さんの情報も参考になりましたが、結局一番は高校の先生のアドバイスでした。」
  • 「あんまり分からず」
  • 「子供の通う高校に相談して得る情報が主でした。」
  • 「あまり知らなかった。」
  • 「大人になってから娘が日本の大学進学を決めたので、本人が調べてきた大学のみの情報しか知らなかった。」

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大学や学部の情報について、まだまだ具体的に理解されていない保護者の方が多く見受けられましたが、一方では、子どもにアドバイスが出来たり、違う視点からアドバイスできるように勉強されている保護者の方も年々多くなっているようでした。img

ご子息が志望する大学の学部
学科について知っていましたか。
  • 「知っています。」
  • 「知りませんでした」
  • 「よく知らなかった」
  • 「知らなかったので、本人が志望していると打ち明けてくれてから調べた。」
  • 「大学自体は古い学校でしたから、私自身の時代にも選択肢にあり、私の友人も、また今の時代にあっても子供の友人関係で何人かは入学していたので、良いイメージでした。学部・学科は受験にあたって調べて選択しました。」
  • 「娘の学部のみ知っている。」

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保護者の方も知ることで、子どもとは違った評価も生まれることはずです。その違いを見つけ話し合いことは、彼らの未来がさらに良いものへとなることに、きっと役立つのではないでしょうか。img

情報収集について

大学の情報は主にどこから得ていましたか。
  • 「インターネット、大学のホームページ 等」
  • 「本人」
  • 「大学のホームページ」
  • 「① 高校の進路担当 ②大学情報誌 ③母親人脈の口コミ」
  • 「オーキャン※行って資料を貰ったり、郵送で送られてきたDM等」
  • 「子供の通う高校」
  • 「まず、大学のホームページ。その後子供と相談して願書や資料などを取り寄せた。」
  • 「娘が自主的に調べていたので詳しくは知らない。主にインターネットだと思う。」

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定期的に大学情報全般を知ることが、受験に有利に働くこともあるので、最新の情報収集は、保護者の方の役目でもあるかもしれませんね。
※オーキャン→オープンキャンパスの略称として広く使われているようです。img

情報として欲しいと思ったものはありますか。
  • 「入学してからのギャップなど。比較的ホームページには良い情報しか掲載されていないため、残念におもうこと・もったいないと思う事等、現実的なリアル情報があるとより具現化できたかもしれません。」
  • 「何を学び、どんな就職先があるか」
  • 「ない」
  • 「過去5年の入試の平均点や最低合格点」
  • 「具体的な相談については、担当教師が質問した項目にあった内容をアウトプットしてくれたので、満足していました。」
  • 「授業内容や就職率等」
  • 「入試」
  • 「どういった先生、研究室があり、研究内容や専門分野など、少し踏みこんだ内容も分かると良いと思う。インタビューなども必要。」

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オープンキャンパスについて

オープンキャンパスにお子さんと一緒に参加しましたか。
参加した場合、それは何年生のときでしたか。
何校参加されましたか。
  • 「参加していません。」
  • 「2年生の時に1校」
  • 「全て高校3年次です。母親同伴は2校、本人が友人と一緒には、あと4〜5校」
  • 「一緒に行った、高3、3校」
  • 「2年、3年時に3校」
  • 「参加していない。」
  • 「子供単独で6校ほど行っていた。」

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実際にオープンキャンパスに参加してみると、今や保護者が同伴していないほうが珍しく思えるほど、保護者の方もご一緒されている印象が強くあります。保護者の方の受験時代とは大きく様変わりしているひとつがオープンキャンパスです。img

オープンキャンパスに参加した際の印象を教えてください。
その印象からご子息に薦めたことはありますか。
  • 「キャンパスがきれい。薦めたことはない」
  • 「迎える側の待遇がよく、少子化の現実を見た気がします。」
  • 「決め手は、本人が参加したある授業の内容だったので、学生の雰囲気や施設についてなどは、参考程度となりました。」
  • 「学校の雰囲気をしっかり見る」
  • 「各校分かりやすく伝えようと工夫されていました。個別入試相談で感じの悪い教授がいて、親子共々うんざりしてその学校には願書を出しませんでした。」

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実際に足を運びことで、想像とは違っていたり、見えてくるものがあるようです。img

受験勉強について

受験勉強について相談を受けたことがありますか。
ある方は、相談の内容を教えてください。
  • 「弱点の克服」
  • 「相談されていない」
  • 「高校の担当教師から、AO受験を勧められ、早い段階で決まってしまったので、受験勉強の経験がなく終わった印象です。勉強の機会を失った残念さと、本人の個性を考えるとこの方法が良かったと思っています。
  • 「予備校に行くか、行くならどんな予備校にするか。」
  • 「勉強に関しての相談をうけたことはない。自主性に任せている。」

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受験勉強についてアドバイスしたことはありますか。
ある方は、どんなことをアドバイスしましたか。
  • 「各科目しっかりと分析し、戦略立てて勉強するようにアドバイスしました。」
  • 「過去問からやる方がいい」
  • 「一般受験より指定校推薦を考えたらどうか 」
  • 「ありません」
  • 「睡眠時間はきちんと確保するように言ったと思います。」
  • 「英語を頑張った方が良いと話した。」

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保護者の多くの方も、振り返れば受験生だったのではないでしょうか。そのときの成功体験は、きっと子どもたちに役立つことはずです。img

入試について

大学受験のスケジュールについて
知っていたことがあれば教えてください。
  • 「ない」
  • 「共通テストが1月中旬にあり、私立大学の試験日はセンター試験が終わってから始まり、国立大学は2月の下旬に行うこと。」
  • 「当時は何か調べた記憶がありますが、先生主導で進んだので、お任せしました。」
  • 「推薦日くらいしか知らなかった」
  • 「ホームページで情報を得ていたため、知っていた。」
  • 「子供に受験日、合格発表日を連絡するようには伝えた。」

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保護者の方が大切なスケジュールを理解しておくことで、ケアレスミスで受験に不利な状況をつくることなく、安心して受験に取り組める環境をつくることができるはずです。img

出願方法や入試制度で前もって
知っていたことがあれば教えてください。
  • 「特にないです。」
  • 「センター利用、AO入試、指定校推薦」
  • 「ほとんど子供任せ」
  • 「内部推薦で合格しても他大学を受験できる、という附属校ならではの制度があった。」

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出願方法や入試制度といったところは、保護者の方も受験生に任せているようです。img

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