特集 2023年度版 保護者向け 親子で考える大学受験 保護者のための大学選びlogo

Vol.25

複数大学や学部学科が併願できる。
大学入学共通テスト利用選抜特集!

蝉時雨も少しおとなしくなり、
朝夕と秋の虫の声が聞こえる季節になりました。
秋の足音と共に大学入試も一歩一歩着実に近づいてきています。
保護者のための大学選び編集部です。
今回は「大学入学共通テスト利用選抜」についてお話します。
「センター利用」などと呼ばれた「センター試験利用入試」が、
2021年度から「大学入学共通テスト利用入試」と名称が変更されました。
国立大学だけでなく多くの私立大学でも、
共通テストの受験科目を利用して、受験生の選抜を行っています。
共通テストの大きな特徴は、複数の大学や学部学科が併願可能なことです。
反面、受験しやすい入試のため一般選抜よりも難易度が上がる場合があります。

さあ、虫たちの声をエールに、お子様と一緒に受験の準備を進めてください。

大学入学共通テストの基礎

大学入学共通テストでは、独立行政法人「大学入試センター」が作成した試験を利用します。
各大学が大学入試センターと協力して、実施・運営を行う試験です。
実施日は、毎年1月中旬の土・日曜の2日間で、全国で一斉に実施されます。
2023年度入試では、志願者数が約51万人。
国公立大の一般選抜受験者は、原則共通テストの受験が必要です。
出題科目は、国語・地理歴史・公民・数学・理科・外国語の6教科30科目。
この中から、最大8科目(理科①を選択した場合は9科目)を受験することができます。
受験生は、志望大学が指定する教科・科目を選択して受験します。
多くの私立大学で共通テストの結果を利用する「共通テスト利用入試」を実施しているので、私立大学の受験生にとっても、とても重要な入試です。

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大学共通テスト利用入試

大学入学共通テスト利用入試は、大学入学共通テストの受験科目で出願できる入試方法です。
共通テストを受験するだけで複数の大学に出願できることが大きなメリットとなります。
一般選抜と違い大学独自の学力試験がなく、共通テストの成績で合否を判断します(※個別試験を課す大学もあります)。
多くの私立大学で実施しており、一般選抜との併願が可能です。
受験科目は、志望する大学が指定する教科・科目を選択します。
私大の「共通テスト利用入試」では、2~4科目を課す大学が多くあります。
一般選抜と比べて受験料が安いこともメリットの一つです。独自の学力試験がない場合は、地元で受験することができます。
注意点として、共通テストの試験日よりも前に出願しなければいけないケースや、試験日の後に出願のケース、また、一般選抜の合格発表や入学手続きのスケジュールと重なることもあるため、志望大学の入試日程をしっかりと確認して出願計画を立てるようにしてください。

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「単独型」と「併用型」

大学入学共通テストの成績のみで合否が決まる「単独型」と大学入学共通テストと共に個別試験が課される「併用型」あります。多くの私立大学は単独型を採用しています。

「単独型」

・大学入学共通テストの結果のみで合否が決まる
・導入している学校が多い
・併願する大学を増やすことが簡単
・受験しやすいため、倍率も高くなりやすい
・受験科目は2科目~4科目が多いが様々
・複数の科目から選べる場合や、解答範囲が限定されている場合もある
・一部の科目の配点が高い場合や複数の科目のうち高得点の科目を採用する場合もある

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「併用型」

・共通テストの成績と、大学が独自に実施する個別試験の成績を合わせて合否を決める
・個別試験の対策もする必要があるので、受験生の負担は大きい
・個別試験の結果次第で合格するチャンスが拡大する
・小論文、適性検査などが行われる場合もあり、学部学科によって異なる
・合計点で決める大学や点数の高い方を採用する大学もある

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共通テスト利用入試の注意点

共通テストの予想問題や過去問題で出題形式に慣れておくこと必要です。
志望する大学や学部学科によって受験科目や出題範囲、配点比率が違うので早めに内容を確認して準備をしてください。
同じ学部学科でも、科目数や選択方法の異なる複数のタイプを用意している場合があります。
難関大学は高倍率になるケースもあるので、前年度の入試結果などのデータを参考にしてください。

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