特集 2022年度版 保護者向け 親子で考える大学受験 保護者のための大学選びlogo

Vol.17合格と給付型奨学金を手にできるチャンス。
スカラシップ入試!

今年も余すところ、あとひと月。
冬本番の寒さと共に、いよいよ大学入試の本番も近づいてきました。
保護者のための大学選び編集部です。
今回は、奨学金給付学生を選抜する入試、「スカラシップ入試」を紹介します。
名称は「給費生入試」や「特待生入試」など、大学によって異なりますが、
合格者は入学金や学費の減免・免除を受けることができます。
一般選抜の成績上位者を対象とする大学もあるので、
一般選抜のために勉強してきた受験生にとってはチャンスです。
これまでの努力が合格&奨学金として報われる可能性があります。
経済的な面で進学が心配なご家庭は検討してみる価値があります。
最終的な併願校選びの際、選択肢の一つに入れるのもアイデアです。
来年の話をすると鬼が笑うと言いますが、
ご家族で来年に迫った入試の話を存分にして、準備を整えて、
笑顔が溢れる春を迎えてください。

WHAT?スカラシップ入試とは

奨学金には、返還の必要がある「貸与型」の奨学金と返済不要な「給付型」の奨学金があります。
スカラシップ入試は、返済不要な「給付型」の奨学金を支給する学生を選抜する入試です。
現金ではなく、入学金や施設費の減免・免除や学費の減免・免除をする大学が多くあります。
保護者の収入条件や高校の成績は問われないことが多い入試で、純粋に試験の成績で判定されます。
大学によって、特待生入試、給費生入試、スカラシップ入試など、呼び名がさまざまなのでWebや入試要項で確認をしてください。

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POINT1スカラシップ入試の特色

給付する奨学金の金額が充実しています。
1~4年生までの4年間分の授業料に相当する金額を奨学金として給付する大学が多くあります。
また、授業料などを全額免除または半額免除にする大学もあり、進学の経済的な負担をかなり軽減することができます。
たとえば1年間の授業料が120万円の大学の場合、4年間では480万円。半額でも240万円。
文系より授業料の高い理系の大学・学部の場合は、4年間で650万~750万円の給付を受けることができます。
さらに、一人暮らしをする学生に生活支援金を補助する大学もあります。

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CHECK!

「スカラシップ入試」で入学した場合、そのまま4年間、奨学金が給付され続けるわけではありません。
多くの大学では毎年継続審査があり、一定の成績を維持できなければ奨学金が打ち切られることもあります。
入学後も4年間しっかり勉強し、優秀な成績を収め続ければ、就職活動時にアピールできるポイントにもなります。

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POINT2選抜方法

選抜方法は主に二つあります。

Ⅰ.大学の通常の入試を利用

大学ごとの一般選抜の個別試験や「大学入学共通テスト」を受けて、優れた成績を残したときに奨学金を受けることができます。成績上位者が奨学金の対象となり、事前に申請・出願が必要な大学と、申請は不要という大学があります。
申請が不要の場合は、特に「スカラシップ入試」を意識する必要はなく、試験後に成績が良ければ奨学金給付の対象となり、大学から連絡があります。
いずれの試験も、かなり優秀な成績を収める必要があるため、狭き門と言えるでしょう。

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Ⅱ.独自の試験を実施

「スカラシップ入試」用に独自試験を行う大学があります。
受験生は「スカラシップ入試」「給費生入試」「特待生入試」などに出願して受験します。
大学が定める優秀な成績で合格すれば、奨学金給付などの対象となります。
試験の難易度は一般選抜の難易度と変わらない場合が多く、入試が、一般選抜より早く設定されている場合もあるので、早い段階で合格が決まります。

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