特集 2022年度版 保護者向け 親子で考える大学受験 保護者のための大学選びlogo

Vol.12積み重ねた高校生活の成果が大切。
学校推薦型選抜(旧推薦入試)対策!

年に一度、織姫と彦星が天の川で出逢う七夕。
今年の笹に飾る短冊には、
入学を願う言葉を書く保護者の方もいらっしゃることと思います。
保護者のための大学選び編集部です。
今回は、学校推薦型選抜(旧推薦入試)の対策をお知らせします。
学校推薦型選抜は、高等学校長の推薦に基づいて、
評価・判定される入試方法です。
一定水準の学業成績やスポーツ活動、
課外活動などの成績や実績が重要になります。
日頃から学校の勉強やスポーツ、
文化活動などをがんばった受験生が有利になる入試です。
11月から出願開始ですが、
校内選考や書類の準備や面接、小論文対策も必要なので、
早めの対策を心掛けてください。
ご子息が、希望の大学と出逢えることを願っています。

私立大学の入学者の40%以上が学校推薦型選抜で入学

令和3年度は、私立大学入学者の43.5%が学校推薦型選抜で入学しています。
私立大学の99.7%にあたる595大学、学部では99.5%の1,873学部で学校推薦型選抜を実施しました。学校推薦型選抜は、ほぼ全ての大学で実施していて、一般選抜と並ぶ代表的な入試方法です。
文部科学省 令和3年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要

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What?学校推薦型選抜とは

学校推薦型<文部科学省>


学校推薦型選抜出身高等学校長の推薦に基づき、調査書を主な資料としつつ、以下の点に留意して評価・判定する入試方法。
※大学教育を受けるために必要な知識・技能、思考力・判断力・表現力も適切に評価するため、高等学校の学習成績の状況など調査書・推薦書等の出願書類だけではなく、「見直しに係る予告」で示した評価方法等又は大学入学共通テストのうち少なくともいずれか一つを必ず活用する。
【出典】文部科学省「令和3年度大学入学者選抜実施要項について(通知)」

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POINT!2つのタイプ&多様な選抜方法

Ⅰ.「公募制」と「指定校制」の2つのタイプ。

学校推薦型選抜には、
「公募制推薦」と「指定校制推薦」の2つのタイプがあります。

「公募制推薦」
数多くの大学で実施されている公募制推薦は、どの高校の生徒でも出願が可能です。
ですから、人気の大学・学部の場合は、高倍率になる可能性が高くなります。
万が一、公募制推薦が不合格の場合でも、一般選抜で再チャレンジすることも可能です。
公募制では、生徒の個性や意欲も評価の対象になります。

公募制推薦には大きく2分野:「学業」もしくは「スポーツ・文化活動など」。
①公募制一般推薦
出願条件をクリアした上で、学校長の推薦が必要です。
出願条件は、評定平均値を採用している大学が多くあります。
※評定平均値:高1から高3の1学期までの全ての教科・科目の成績の合計(5段階評価)を、全ての科目数で割った数値。
②公募制特別推薦
スポーツや文化活動の実績が評価の対象となる推薦や海外活動推薦、有資格者推薦などがあります。評定平均値の評価の比重は少ない場合が多い公募制推薦です。

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「指定校推薦」
大学が指定した高校のみを対象とした学校推薦型選抜です。
お子様の通っている高校が、希望する大学の指定校か否かを最初に確認してください。
指定校推薦では、出願枠が限られているため、校内選考が実施されます。
選考は、学業成績の他に生活態度や課外活動への取り組みなどで評価される場合が多くあります。
選考に勝ち残れば、合格する確率はかなり高くなります。
指定校推薦は、高校と大学の信頼関係で成立している入試であり、多くの大学が専願制を採用しているため、この入試を利用して合格した場合は、必ず入学する必要があります。

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Ⅱ.選考方法はいろいろ。

書類審査と一般推薦は評定平均値、特別推薦は活動実績が選考のベースになります。
加えて、小論文・面接で受験生の個性や思考力、表現力を見る場合が多くあります。
小論文や面接では、個別の対策が必要になってくるので、早めに準備を進めてください。
また、2021年度入試から、各大学が実施する教科・科目に係るテストや小論文、プレゼンテーションなどの評価方法等、または大学入学共通テストなどで、学力を確認することが必須になりました。

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Ⅲ.スケジュールは、年内がメイン。

学校推薦型選抜は、11月1日以降の出願になります。合格発表は、12月1日以降です。
まだ時間があると思われるかもしれませんが、入試要項のチェックは早めに行ってください。学校推薦型でもWeb出願を実施する大学やコロナ禍の影響で面接をオンラインで行う大学もあります。
実施方法の確認やインターネットに接続する環境を早めに整えてください。
指定校推薦は、校内選考が8月から始まる高校もあるので、先生に早めのスケジュール確認と相談をしてください。
学校推薦型が不合格の場合も視野に入れ、一般選抜のスケジュールも組み立てておくと安心です。

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