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Vol.06もっと賢く!受験術2022
併願割引や検定料割引など、家計にやさしい受験の方法

img紅葉が色濃くなり、空気もいっそう透明感が増してきました。
皆さま、お変わりありませんでしょうか。
保護者のための大学選び編集部です。
新型コロナワクチン2回接種率も国民全体で7割を超えました。
今こそ、落ち着いてこの先の受験計画を
しっかりと詰めるチャンスです。

順調なワクチン接種が進む中、このままいけば11月下旬には全人口の8割前後が接種を完了するとのこと。
大切なお子様の大学受験は、混乱なくすみやかに行われそうで、ほっとしている保護者の方も多いのではないでしょうか。
一方で、受験の不安や心配は、ぐっとリアルに迫ってきていませんか?
保護者の方々が感じる心配のひとつに、金銭面の不安が挙げられますが、
たとえば大学を受験するためだけに、どのぐらい必要かご存知でしょうか。
日本政策金融公庫によると、大学受験にかかる費用は、

私立大学  文系で35.5万円
私立大学  理系で31.9万円
国公立大学 30.5万円【出典】日本政策金融公庫「令和2年度「教育費負担の実態調査結果」より

となっています。

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「一ヶ月の手取りと変わらないじゃない!」と
驚いている方も少なくないのでは。ほんとびっくりしますよね。
子どもの夢を叶えるためとはいえ、たとえ受験料でも、
むだにしたくないのはどこのご家庭も一緒のはず。

そこで、
受験するだけでかかる費用 知っておくべき3つのポイント!

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知っておくべき3つのポイント!

受験料(入学検定料)
受験料は、入りたい大学の入学試験を受けるため費用です。入学検定料や受験料など、大学によって呼び方は変わります。これを支払ってはじめて大学を受験することができます。かつてのセンター試験が新しくなった“大学入学共通テスト”と各大学が独自に行う“入学試験(一般入試や共通テスト利用入試など)”では、それぞれ費用が異なります。
大学入学共通テスト(3教科以上)
検定料18,000円(令和4年度)
大学入学共通テスト(2教科以上)
検定料12,000円(令和4年度)

※成績通知を希望する場合は別途800円プラス

私立大学一般入試
受験料30,000円~35,000円程度

※医学部・歯学部の場合 受験料40,000円~60,000円程度

私立大学共通テスト利用入試
受験料15,000円~20,000円

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交通費
都内に住んで都心の大学を1校しか受けないという場合は、さほど気にすることではありませんが、地方から東京の大学を受けたり、都内から地方の大学を受けたりする場合、一か所でもそれなりの費用がかかってきます。また大学受験は複数校受験が一般的なので、受ける数だけ交通費もかかることを頭に入れておかなければなりません。さらに入試当日に備え、事前に大学のキャンパスに出向いたりすれば、追加費用が必要になります。これらの中でむだを省くために、知っておきたいこととして、
●共通テスト利用入試を活用し、大学ごと入試を受けずに済むようにする。
●同じ大学の他学部、他学科を受験する場合は、併願入試(下記、併願割引 参照)を上手に組み合わせて、交通費を節約できるようにする。

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宿泊費
地方の受験生が都心の大学など遠方の大学を受験する場合は、交通費に加えて宿泊費も考慮しておく必要があります。宿泊にも受験前日なのか前々日なのか、はたまた試験後すぐ帰るのか宿泊して翌日大学周辺を散策するのかなど、効果的な宿泊予約を最初に考えたいところです。受験時期には受験生専用のお得なプランも出てくることが予想されますので、事前に情報収集することを忘れずに。また私立大学の多くは、地方(学外)での試験会場を設置していますので、入試要項をしっかりチェックしてみてください。金銭面もそうですが、せっかくなら慣れた環境で受験することで、普段通りの実力を発揮できるようにすることも大切です。

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押さえておきたい!
受験料割引のいろいろimg

最近の私立大学の多くは、大学独自の受験料割引を行っています。
主なものを下記にまとめましたので、ぜひ、これらの確認を忘れずに行ってください。

併願割引
私立大学の多くは、いくつかの学部・学科を併願できる仕組みになっています。
でも併願する学部・学科数が多いと、受験料も高額に。そこで最近の大学は、各家庭の経済的な負担を軽減し、受験機会を増やすために、併願割引を実施する大学が多く見受けられるようになりました。
たとえば受験料3万円の大学で3学部受験する場合、本来9万円の受験料が併願では受験料1万円割引とすると、2万円×3学部の6万円で3学部を受験できるといった割引。たとえば一般入試A,B,Cなど複数の入試方式があり、AだけではなくBやCなども受験する場合に割引される「入試間割引」。
複数の学科を受験する場合、3学科など特定の学科数以上を併願すると、受験料は3学科分まとめて割引した受験料が設定されている「フラット併願」など。割引が適用される入試形式や出願方法は大学によって異なります。志望大学の入試制度をしっかり調べてみることが大切です。

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ネット割
近年、インターネット上からの出願を受けつける「Web出願」を実施する大学が増えてきています。Web出願は、願書を請求する費用がかからないため、ちょっとした節約にもなります。Web出願時に併願割引を適用する「ネット割」を実施する大学も。併願割と併用のケースも多いので、自宅にインターネット環境があれば、積極的に検討してみたい割引です。

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受験料免除
昨年から続くコロナ禍において、家計の経済状況が急変した家庭を支援しようと、一部の大学で受験料を免除する動きがありました。
2022年度入試も、昨年に引き続き実施する大学があると思われるため、最新情報をこまめにチェックしましょう。

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受験生チャレンジ支援
貸付事業(東京都)
東京都にお住まいの方に、お得な情報をひとつ。
「受験生チャレンジ支援貸付事業」高校や大学等の受験料を捻出することが困難なご家庭に向け、一定所得以下の世帯に必要な資金の貸付を行うことにより、子供たちが高校や大学への進学を目指し、受験に挑戦することを支援することを目的とした東京都の事業です。

中学3年生・高校3年生又はこれに準じる方
塾費用や受験料の貸付を無利子で行う高校・大学等に入学した場合、返済が免除。

詳しくは、東京都福祉保健局のページをご確認ください。
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/seikatsu/teisyotokusyataisaku/jukenseichallenge.html

大学を受けることで、お金がかかることは仕方がないこと。でもだからといって、むだにお金を使うのはもったいないですよね。割引制度をうまく活用して節約できたお金は、ぜひお子様の合格祝いに使ってあげてください!img

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