特集 保護者向け 親子で考える大学受験 保護者のための大学選びlogo

Vol.01新3年生向け
知っておきたい!
コロナ禍で変わる大学受験

2020年。年明けから静かに、そしてあっという間に日本全国を席巻した新型コロナウイルス。
世の中のカタチは新型コロナ禍の中で変わっていきました。
もちろん大切なお子様の大学受験も、例外ではありません。
そこで新型コロナ禍によって変化していく大学受験のポイントまとめてみました。
皆さんは、大学受験もこんな影響を受けていることをご存じだったでしょうか?

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さらにこんな変化も。

18歳人口が大きく減っています。

それにより、24年度には大学志願者数は60万人を割り、56万人台まで減るのではないかといわれています。まさに、大学を希望すればどこかには入れるという“大学全入時代”の到来です。受験生にとって入試はいつの時代でも大変ですが、これからは入学の“壁”が従来よりも低くなるでしょう。大学側は入学者を確保しなければ運営できないため、大学によっては競争をしなくてもいい入試も現れてくることが予想されます。

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大学入学共通テストもスタート。

今年1月16・17日に、これまでの大学入試センター試験に代わり、「大学入学共通テスト」が実施されました。英検など英語の民間試験活用は、受験生の居住地域や経済的な格差の問題から、文部科学省が制度開始を5カ月後に予定していた令和元年11月に導入見送り。また記述式問題の導入は、50万人超の答案を短期間かつ公平に採点するのは困難と判断し、12月に見送りを決めるなど、いわくつきのテストとなりました。さらにコロナ禍による昨春の一斉休校、それに端を発した政府の「9月入学」の検討など、受験生とその保護者の方々にとってはとても大変な環境の中での受験となりました。さて実際はどうだったのでしょう。結果は以下の通り。

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大学入試センター2021年2月18日付発表2021年度共通テストの総志願者数:535,245人

(昨年557,699人:前年比96.0%)

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現役志願者数:449,795人。
昨年と比べ2,440人の減少(前年比99.5%)。

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既卒等志願者数:85,450人。
昨年と比べ20,014人の減少(前年比81.0%)。

既卒等志願者数の減少が目立つ結果となりました。

注目されていた出題傾向としては、思考力や判断力が求められる問題の傾向が強くなったといえそうです。大学入試センターから事前に示されていた問題作成の基本的な考え方と出題方針におおむね則った出題といえるでしょう。図表やグラフ、地図、写真などの資料の量が全科目を通じて増加して、資料から情報を読み取り整理・考察する問題が目につきました。

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あわせて知っておきたいトッピクス

家計を支援してくれる制度のご確認をお忘れなく!
新制度「入学金・授業料の減免」がスタートしました。2020年度の進学対象者からは、「給付型奨学金の支給」の要件を満たす家庭に「入学金・授業料の減免」も併せて受けられます。たとえば、中学生の弟妹がいる4人家族で年収270万円までの世帯の例では、私立大学の場合は約26万円(入学金)+約70万円(授業料)が減免されます。年収270万円超~300万円未満なら約96万円の2/3が、また年収300万円超~380万円未満なら約96万円の1/3の額が減免されます。ただし、全ての進学先が対象となっているわけではなく、国または自治体の確認を受けた大学等に限られます。お気をつけください。
文部科学省ホームページ「学びたい気持ちを応援します」をチェック!https://www.mext.go.jp/kyufu/index.htm

「給付型奨学金」や利息なしの第一種「貸与型奨学金」といったおトクな奨学金。実はこれについては、春しか申し込みを受け付けていません。高校等によって秋に開催される奨学金の説明会は、利息ありの第二種「貸与型奨学金」。返済不要や利息なしの奨学金を申し込むなら春に動かないと間に合いません!
そして、保護者の皆さんが気をつけておきたいのは、学校から渡される書類。子どもが説明会のプリントを持って帰ってこなかったり、親に見せなかったりするので要注意が必要です。コツは、早めに進路相談の先生に相談しておくこと。奨学金について検討していることを伝えましょう。説明会の日程を教えてくれたり円滑に進めるには大切な準備です。新型コロナの影響で、今後の対応についても聞き逃すことのないようにしたいですね。

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